とりあえず

GAME Watch : 「Xbox Summit 2005」サードパーティタイトルレポート 38社45タイトルが発表!!

 なんか発表になってあちこちでも取り上げられてるけど、イマイチ乗れない。ゲームに興味がなくなったとかいうわけじゃないし、Xbox360に頑張って欲しい気持ちはあるし、発表されたラインナップはまぁそこそこだと思うのだが、なんだか気が乗らんのだよね。いや、Xbox360に限らず、プレイステーション3の話とか聞いても全然。寧ろ「お前ら次世代競争に必死だな」という失笑(冷笑?)の方が、ともすれば出てくるような。でもまぁ、何がしかコメントはしておこうとも思うので、適当に書いておく。


 一番の驚きは、「『天外魔境』なんてまだ続けるのか」ということだろうか。やったことないしやりたいとも思わないから出そうと出すまいとどうでも良いっちゃ良いけど、なんつーか、諦めが悪いというか、いくらなんでもそんな藁をつかむなよというか。
 『地球防衛軍X』と『お姉チャンバラX』は、気になるのは、これがシンプルシリーズの投入なのか、それともこの評判の良い2タイトルに絞っての投入なのかと言うこと。2タイトルに絞ってということであるなら、価格はどうなるのだろう。本体発売直後のドサククサまぎれに7140円とか付けたりせんよな。というか、ぶっちゃけプレイステーション2での各タイトルを移植しただけなんじゃないかと言う気もしないではない。良くて、それぞれのシリーズ2本をカップリングする程度では。さすがにXbox360オリジナルとして作るとは思えんし、次世代機でのマルチにするにはプレイステーション3はまだ発売まで遠すぎるからなぁ。
 『スーパーロボット大戦』は、Xboxでは出なかったけど、基本的にどんなハードでも出すタイトルであるから、あまり驚きは無い。『ウイニングイレブン』も同様。重要なのは、発売時期がいつなのか、オリジナルなのか移植なのかそれとも他機種とのマルチなのかと言う2点。ドリームキャストで良く見られた光景だが、とりあえずの発表はしても実際の発売ははるか先で、しかも既発作品にちょっと手を加えただけの移植などというのでは興ざめでしかないのは言うまでもなかろう。「人気シリーズがついに」とか無邪気に喜んでいる人たちは、そんなマイナーハードの悲劇を知らんのだろうな。そういう意味では、コーエーの『真・三国無双4 special』に見られる露骨な「既存タイトルにちょっと手を加えただけでとりあえずお茶を濁させてもらいます」という姿勢は分かりやすく正直で大変よろしい。ま、あくまでも「正直な態度」がよろしいのであって、当然ながらそんなやる気の無さが見え見えなタイトルを買う気になんざならんけどね。あ、あと、バンダイの『機動戦士ガンダム』にしても「とりあえず俺らバンダイが参入するなら『ガンダム』言っておけばいいやろ」という姿勢が透けて見えるのがアレ。『一年戦争』で懲りてねーのな。まー、ドリームキャストの『機動戦士ガンダム コロニーの落ちた地で…』しかりPS2の『機動戦士ガンダム戦記』しかり、たまに結構良い作品を出すので侮れないのは確かだが。と思いきや、FPS形式ということで『コロニーの落ちた地で…』が頭をよぎって興奮度が上がるも、ディンプスの名前を見て一気に盛り下がる。あーあ。
 『リッジレーサー6』あたりも、同様のことはいえる。が、ナムコがようやくリッジレーサーの新作に取り掛かってくれたという点では、少しサプライズ。『リッジレーサー4』大好きっこの自分には一応のところ朗報に違いないが、最近のナムコは個人的にかなり期待度が低いメーカーに成り果てているので、期待しないで待っていることにする。あと、これはプレイステーション3とのマルチだろうから、そうなると発売時期が問題だな。本体に合わせてこちらが先か、本体は後発でもプレイステーション3優先なのか、それとも同時期にするか。普通に考えれば両機種同時だろうが、『ソウルキャリバー3』が前作で採用したマルチを捨てて独占タイトルになったりしたことを考えると、そういった素直な行動を期待できない疑心暗鬼的なものが拭いきれない自分が悲しくもあり。

 そんくらいかー? あ、岡本吉起氏の作品はまぁ、なんというか。『GENJI』もそうだったけど、わざわざ独立して作るのがそれなのかよ、という感じは否めない。そういや『GNEJI2』がプレイステーション3で出るそうで、ま、「頑張ってください」と露骨な棒読みで励ましておこうと思います。あと、ユークスがプロレスソフト(タイトルが『レッスルキングダム』だから多分プロレスゲームだと思う)で参入してたのがちょっと印象的だった。別にプロレスにもプロレスゲームにも興味ないしやったこと無いんだけど、なんとなく、ね。
 セガのタイトルが無かったのが正直悲しいところ。『クロムハウンズ』は実質フロムのソフトだしな。畜生め、次世代機は完全ソニー寄りってことかよ。

追記

忍之閻魔帳 : 「お下がり」でメジャーリーグに挑戦する気なのか
 ちょっとあちこち見回したら、上のブログをはじめ「PS2のお下がり」的な評価がちらほらあって、「ああ言われてみればそうも言えるな」と思った。
 けど、Xboxが失敗した最大の要因はそういったメジャータイトルを呼べなかった点であるし、客にアピールする最も効果的な方法は既に実績のあるタイトルの新作であることには違いないので、それはPS2のお下がりと言うか、単に現行機で出ているタイトルを順当に引継いでいるだけのことだろうと思う。プレイステーション3にしても結局同じ路線であることは明々白々なので、そんなところで揚々と見ず知らずのオリジナルタイトルなんかを持ち出されたら、それこそ「お前らXboxの失敗から全然反省してねーじゃん……」と頭を抱えられることになろう。Xboxが日本でうまくいかなかった以上はそれを引きずってしまうのはもう仕方が無いので、あの惨状から一発逆転を期待するのも酷な話であろう。プレイステーション2からXbox360へ専売で移行なんてそれこそありえないのだから、現状で打てる最良の手立てはここまでしかないように思う。
 ま、ソフト会社にとってプレイステーション3への慣らしだろうと、本体が裁けて数字を出せさえすればメーカーはXbox360を捨てることはできなくなり、そうなればPS3専売の流れに歯止めをかけられ、他機種に先行して発売することの優位性は格段に増す。となればあとは、本体と同時か、そうでなくてもとにかく早い時期に一つでも多くのタイトルを販売店の棚に並べられるようにするのが先決であろう。上の方でドリームキャストを例に出して書いたが、いくら有名どころを発売予定表に載せてみたところで、それがいつ発売するのか分からないようでは意味がない。表に載っているだけでアピールできるような異次元クラスのソフトは他のハードメーカーも必死に守ろうとするし、ソフトメーカーも安易に駒には使わないわけなので、これは潔く諦め、今出来る範囲での地道で素直な積み上げで頑張っていただきたい所存。っても、ただ出ればよいわけでもなく、少なくともPS2ではありえないレベルのグラフィックを作りこむ必要があるのだが。PS2が現行機中最低性能なのが救いとなるか。
 間違っても、金に物を言わせて日本の大手メーカーを買収とかしないようにな。いつもみたいに主要スタッフに逃げられて中身の無い看板だけが残るのは目に見えているし、うまいことネガティブキャンペーンにも利用されユーザーの反感を一手に買う羽目になる。未だに外に意識が向けられない人の多い日本のゲーム市場でそれは、それだけは禁物。やりそうで怖い。


 ところで、リンク先の忍之閻魔帳のエントリーであるが、『リッジレーサー6』を『リッジレーサー5』と誤記している。コメント欄が閉じられていて報告できないので、トラックバックでそれに代えておこう。
 と思ったら、どうもうまくトラックバックできなかった? まぁいいか。それにしても、気が乗らないというわりに随分長々と書いたものだ。