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ミステリー・名著のあらすじ (コスモ文庫)

ミステリー・名著のあらすじ (コスモ文庫)

 一時期、有名作品のあらすじだけを集めた本が話題になって、類似品もあれこれと出ていたのをご記憶の方もいらっしゃると思うが、いまだに似たようなのが出ていたのだなぁ、と。
 あらすじ本に関しては、正直あまり良い感情は持っていなくて、あれを名作の紹介本として読んで原典に興味を持つきっかけとなるのであればそれは素晴らしいことだとは思うのだけれども、でもあれはあらすじ本であって紹介本ではないのであり、あくまでも「原点を読まずにこのあらすじを読んで、知ったかぶりしましょう」という趣旨の本であるから、いくら皆が承知の上でやっていることとしても、やっぱり、どうもおかしな具合に感じてしまう。
 じゃあなんで買ったんだよっつーと、どんな本がどんなように紹介をされているのかなと興味を持ったからで、更に言えば、今まで読んだことのなかった原典に興味を持つきっかけになりうるのであればそれもよし。つまるところ、あらすじ本とやらの形式は実際どんなもんかなという、それだけのことで。うん。一通り目を通してはみたが、あまり面白くは無かった。やっぱり、一冊の本をその面白みを欠かすことなくたった数ページに縮めるのなんざ無理だわね。