BCNランキング : ソニー復活は本物? 発売1ヶ月でシリコンオーディオ販売シェア、依然トップ

上記記事への突っ込み↓
もなQらいと : データマジック(前) / 同 : (後)


 ついこないだもソニーの提灯記事を書いてつっこまれてたBCNランキングであるが、ネット上での批判が予想以上に大きかったのかわざわざ言い訳の記事まで上げておきながら、また。
 「Yahoo! JAPANの次世代機に関するアンケートに不正疑惑」しかり、「impressのintel贔屓疑惑再び」しかり、まぁ皆さんよくやるもんだと言う感じであるが、同時にまた、こういったことを仕事としてやる人ってのは大変だな、と。
 つい先日もファミ通のレビューを例に挙げた触れたが、彼らの世界には、政治的配慮(この場合は単に「広告」でもいいけれど)という厳然たるルールがはっきりあって、特にニュース系は、迂闊にメーカーとの関係を悪くすると、そこからの情報をもらえなくなりかねない。情報発信メディアとして末永くやっていくには、その業界のメーカーとの末永いお付き合いも必要なわけだ、が。がー。
 ニュースというのは「一般大衆に対し真実を知らしめんとするもの」というのが一般の認識であるし、アンケートというのは「一般読者の意見をまとめたもの」というのが一般の認識であるし、専門家という肩書きは「その対象について正しく知っている人」というのが一般の認識になる。となると、その認識を逆手に取って巧妙な大嘘をこくプロパガンダが登場するのはある意味、当然の帰結といっても過言ではないわけだが、しかし、インターネットの普及によって、一般人同士での情報のやり取りが増え、その他各種情報の検索も容易になった今、容易な嘘や誤魔化しはすぐに見抜かれ、その不誠実な姿勢はあっという間に広まり、記事を書いたライターも、記事を掲載したメディアも大きく信用を落とすことになる。彼らだってそんなことが分からないはずはないのだけれど。長きに渡る馴れ合いと油断の習慣からか、個人・メディアとしての一部の信用なぞどうでもいいということなのか。人間とはまこと不可思議なものであることよ。


 インターネットの普及とはどういうことなのか、収益を広告に負うところの大きいマスメディアの一部の人々には嫌な事実かもしれないが、目を向けなければいけない。難しいことじゃない。簡単に言えば、嘘がばれやすくなったのだ。印象操作の効果なんていうのは、そう低くない程度に維持はされ続けるだろうが、それでもこれからは下降の一途だろう。さらに、バレたときのリスクの大きさも同じく増加の一途なわけで、稚拙な工作に費やす情熱と金があるなら、せめてその分くらいはもうそろそろ別に向けたほうがよろしいんじゃなかろうかね。



 とかなんとか偉そうなことを言ってみるわけだが、情報発信者に限らず受信者の側も劣らず危険な存在ではあるんだよな。うぅむ。



 あと、ゲーム好き、ソニー嫌いとしてはBCNやYahoo!の所業は腹立たしいことこの上ないのだが、パソコンの部品に興味のない身としては、impressの記事なんかは寧ろ「グラフ一つにこんな機転をきかせてまで趣旨に合った記事を書きあげられるなんて、プロのライターってのはすごいな」という感心の方が大きかったりなんかして。