四つのボタン

 昨日リンクしたSFC, PS, Xbox に見るゲームコントローラーのユーザビリティであるが、こちらの記事内容に対してあちらからきっちりレスポンス返ってきていた。ウェブ上ではそう珍しいことでもないが個人的にはたいそう珍しい事態だったりして、嗚呼、やっぱりこちらのアクションに対してリアクションがあるというのは嬉しいもんですなぁ。


 あの記事を書いた後もあれこれ考えて、勿論あちらからの返事も見て考えたのであるが、あちらとこちらのひとつ大きな違いは、「コマンド」に対する立ち位置なのではなかろうか、と。
 Bダッシュにしてもコナミコマンドにしても格闘ゲームにしても、自分には馴染みがないわけなんである。どういうことかといえば、こちらはボタンの入力順を記した「コマンド」という表記そのものに馴染みがないのだから、当然ながらそれが問題として取り上げられるべくもないのだ。あちらの記事では「利用者の『慣れ』の努力負担」という言葉を使っているが、それに合わせて言うならば、つまりこちらはそもそも慣れようという意思がなく、その為の努力の必要性がないので、必然的に「負担」とやらが気になるはずもないわけだ。
 自分としてはコントローラのボタンは、勿論それぞれの名称を覚えないわけでもないが、実際に説明書を読みながら思い浮かべるのは名称ではなく位置だ。であるからして、ボタンの名称がAだろうが○だろうがPだろうがцだろうがюだろうが関係なく、ただ同じような菱形配置で四つ並んでいさえすればそれで何の不自由もないのだ。テキスト情報としてコマンドでボタン入力を考えることが多い人にとってはころころとボタンの名前が変わっていくのは面倒極まりないのかもしれないが、どうせ位置情報に還元して覚えようとしてしまう自分としては、「上上下下左右左右BA」が「上上下下左右左右×○」になろうが、「Bダッシュ」が「×ダッシュ」になろうが、「ABBAAB右右左」が「○××○○×右右左」になろうが、どうでもいいのは当たり前だ。横田氏は昨日のこちらの記事に対するレスポンスの中で

同じ4つのボタンを配置するのであれば、

と書いているが、自分にしてみればその四つのボタンが同じ形で配置されている時点で、もう十分にユーザーフレンドリーなんである。

追記

 朝からだらだらと書き続けた挙句に「もうすぐ家を出なきゃいけない時間だし、そろそろ切り上げないと昼飯を食う時間もなくなってしまう」と思いながら締めた記事なので、正直なところ投稿してからも自分でもすんなり飲み込めない感じがあったので、もうちょっとだけ整理して書いてみたい。


 まず始めに、雑誌や説明書などに書かれたコマンド表がある。それは、視覚的情報として文字列として認識される。いつでも説明書を見ながら入力できるわけではないので、当然ながらそれは暗記する必要性も出てくる。文字を認識する上で、その文字の持つ音の要素は切り離せない。ある程度の長さのある文字列を覚える場合には、文章として、もしくはリズム化して覚えることになる(年号の語呂合わせが良い例だ)。そういうことであるならば。「ABBAAB右右左」という音の情報は、「○××○○×右右左」になってはいかんわけだ。要は、脳みその中でゲームの操作を考える際に、音情報で処理しているか、位置情報で処理しているかの違いなんだろう。その違いの起こる理由はわからんが、まぁ、安易ながら自分のやってきたゲームを思い起こしながら推測するならば、コマンドの記憶をどれだけしてきたかなんじゃなかろうかー、とか書いていて、なんだよオイ、ちょっと整理するつもりが更に荒唐無稽な屁理屈の世界へ羽ばたいてるんじゃないかということに気が付いてしまったのでもうこれで終わりにしておきたい。
 何にせよ、最後は位置情報でしかボタンは押しようがないのだから、やっぱり音的な慣れの問題ということになるのじゃないかなぁ。と、シンプルに自分の意見を述べた一文で締め。と言うか、最初からこの一文を書けば済んだ話だよなこれ。