XBOX360正式発表とソニーの「先行発売恐怖症」が見せる悪夢 [ 発熱地帯 ]

 個人的には、グラフィックはもう現行機のレベルで十分で、あとはロードを早くしたり一度に動くキャラクタを増やしたりマップを広げたりという方向で進化してもらえれば良し、と思っていたのでそれほど気にはしてなかったが、言われて見ると、確かにプレイステーションからプレイステーション2に移行したときのような「このグラフィックすげー!」というような驚きはもうそれほどはない。
 だからといって、今までの次世代機発表でよくあった、実際のゲーム上では出るはずもないような「理論上の」キレイなデモ画面を垂れ流されるのもそれはそれでアレなわけだがー。


 発熱地帯さんはいわゆる開発者ブログなので「開発者の表現力・アピール力がない」という向きで意見をしているが、これは多分、開発者だけじゃなくてユーザーの側の問題でもあるんだろうと思う。グラフィックでしか進化をアピールできない開発側と、グラフィックでしか進化を確認できないユーザー。その全てを巻き込んだ、メディア全体での壁なんじゃなかろうか。まぁ客ってのは何も考えずただ自分の気に入ったものだけを手にとっていればいい人種なので、どうにせよ結局は開発者側に全てが圧し掛かるのだけどもね。


 個人的な考えは上で言った通りなんで、グラフィックが大した進化をしてなかろうが構いやしないのだが、新しさがアピールできないとなると次世代機登場の盛り上がりに水を差すことは間違いなく、ただでさえ開発費の高騰という薄暗い話題が広がる中で、次世代機登場というカンフル剤すらも役立たずになるとするならば、これはかなりマズイ事態であろう。こちとら別に開発者ではないが、いろんなソフトがたくさん出てくれるに越したことはなく、それには業界が元気であってもらわねば困る。


 つーても、ユーザーでしかないこっちとしちゃ、やっぱり自分の気に入ったゲームを手に取るだけなのだけれどもー。
 とりあえず(発売後すぐかどうかという時期の問題は別として)据置き機は全部揃えてどんなソフトでも興味があればすぐ買って遊べる環境にはしておきたいと思うので、ハードの方はXbox360だろうがなんだろうが買うんだけどね。