SCEから、PS2PSPソフトモニター会員の登録更新のお知らせが着てた。登録してから何年か経つが、実際に参加したのは一度しかない。今までなんだかんだで継続してきたけど、すっぱり退会することにした。


 思い返すと、そういえば、自分が「ゲームの感想を書く」という行為に興味を示すきっかけになったのがこのモニター会だった。
 高校生の頃か。日曜の午前中に会場へ行って、夕方までPS2のゲームをやった。ちなみに当時はまだPS2を持っていなかったので、このモニター会がPS2初体験でもあったりする。で、ゲームをやったあと用意されていたアンケートに答えるというものなのだけど、それが、ダメだった。うまい事書けなかった。所詮は一介のゲーム好きな高校生だし、勉強もろくにしない奴だったわけで、そのときになって急に頭を捻ったところで碌なこと書けやしないのは当たり前と言えば当たり前なのだけれど、とにかく悔しくて、その後しばらく落ち込んで「もう当分あのモニター会に行くのはよそう。自分が参加しても何の役に立てない」と決意したのを覚えてる。謝礼と言う形で幾らかお金がもらえるのだけど、それが更に「何の役にも立ててないくせに、金だけはしっかり貰ってのこのこ帰って来やがった」っていう自虐に繋がっちゃって、もう。


 「それで今はどうなの? マシになったわけ?」と聞かれると答えに詰まるのだが、それでもまぁ、今「ゲームの感想を書く」という行為に対して妙に神聖と言うか厳粛と言うか、そういう畏まった印象を無意識的に浮かべてしまうのは、多分そのモニター会での出来事が原因なのだろうなぁ、とふと思ったのであるが、それにしてもたった一通の封書からこれだけのことを考えるなんて我ながら珍しいこともあるもんだと驚く次第なのである。


 ていうか、いくら反省して畏まったところで、それが実際に書くものに反映されてなきゃ何の意味もないよな。嗚呼。