『高い城の男』読了

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)

 第二次大戦で枢軸側が勝った世界の話。しかもその世界では、連合側が勝った世界の話が小説として売られベストセラーになっている、という……。
 あのフィリップ・K・ディックの作品だから、きっと本の世界と現実の世界との融合を描くのだろうなぁと期待していて、確かにそういうシーンもないではないけども、それでも期待していたのとはだいぶ違った。ディックの作品としてはまとまっているとしてそこそこ評価は高いらしいが、うーん。寧ろキレイ過ぎてディックの作品らしくないように感じた。普通に読めばよかったんだろうけど、期待しているものの違いかなぁ。
 とにかく、個人的な感想としては、イマイチ。