新作発売効果

 何か安くなってるのでもないかなー、と思ってAmazonのゲームカテゴリーを覗いていたら、ゲームキューブソフトのコーナーのトップセラーの第3位に『バイオハザード ダブルフィーチャー』が入ってた。新作ソフトではないし、この同梱セット自体も特に最近出たというものではない。更に見ていったら、11位には『バイオハザード コード:ベロニカ 完全版』が入っていた。これに至っては、ソフトそのものが2003年発売であるのみならず他機種版はもっと前に出ていたもの。それがまた今になって少し売れているらしい。うーん、これはやはり『BioHazard4』効果だろうか。「せっかくゲームキューブ買ったし、『4』も面白かったから」とか。まぁ人それぞれ色々と理由はあろうが、とにかく、カプコンゲームキューブも好きな身としては非常にうれしい事態ではある。

 で、特にひとつ気を引いたのが、『バイオハザード 2』と『バイオハザード 3 ラストエスケープ』は見当たらないこと。ランキングを見ると、『ベロニカ』がゲーム全体でも300位なのに対して、『2』と『3』は1000位以下。ただ単にAmazonで品切れだったから注文のしようが無かったという可能性も低くはないが、なかなか興味深い。『biohazard』はリメイクとはいえ一見してもはっきりと違いの分かるゲームになっているし、『biohazard 0』はゲームキューブオリジナル。この2本をセットにし、なおかつ価格もかなり低く設定されている『ダブルフィーチャー』が『4』との相乗効果で売れるのはそれほど不思議ではない。が、既存タイトルのベタ移植に過ぎない3作の中で1作品だけが抜きん出て売れているとなれば、それはやっぱり、今までのシリーズの内で「その1作はやったことがない」という人が多かったということなんじゃなかろうか。3作品のうち最も後発であったその1作を。
 プレイステーションで大ヒットを飛ばし、自社タイトルも含め数々の亜流を生み出したバイオハザードシリーズ。その一大ブランドは、同じシリーズなのに末尾の数字によって中身が全然違うというなんともトホホな展開で(その後バイオハザードから派生したカプコンの3Dアクションゲームシリーズ全てにこの展開までも受け継がれることとなったのは、皆さんご承知のとおり。まぁ、それが必ずしも悪いことだとは限らないがー)、見事にファンを減らしていった。その栄枯盛衰の歴史が、今になってまさかこんなところで垣間見れるとは!
 ……だからどうしたよ、って話か。


 ついでながら言わせてもらうと、同じくカプコンゲームキューブソフトである『ガチャフォース』は非常にすばらしく面白いゲームなので、ゲームキューブを持っているのなら是非ともプレイしていただきたい逸品。買うように。