こんなんで本当にいいのか?

 一昔前はソニーチェックって言うと厳しいことで有名だったわけだけど、最近は有名RPGでも平気でパンチラとかしてんのな。恥ずかしながら、普段は「このゲームはそんなとこまで作りこんでユーザーを狙ってるのか」とその手のネタを楽しむ側の人間なので最初は全く気にしてなかったんだが、考えてみりゃ450万本セールとか言ってるゲームソフトでまでそんなことをするようになったってのはもう「異常」と呼べる事態なんじゃなかろうか。ぱふぱふに関してはまぁお約束と捉えるのもありかとは思うけど(ただシリーズ初のキャラクタのポリゴン化という点を考えると、これも妙な生々しさが出てしまって最早ギャグの域は越えてしまっているんじゃないかとも思う)、パンチラってのはどうなんだろう。そういう露骨な売りを出してでも数字を稼ぎたいということなのか、今やそういう売りがあるのが当たり前だという意識でさしたる考えもなく出しているのか。問い合わせれば多分「スカートの動きとして自然なのであれば、それが表現として妥当」とかいう某ロボットアニメの過激描写の言い訳と同種の回答を出されるんだろうけど、なんだかなぁという感じ。


 「未成年への影響」を盾に表現に誤魔化しをして作品の言わんとすることをぼやかしてしまうのは大反対ではあるけど、だからといって「表現の自由」を盾に製作者が好き勝手やっていいってもんでもないと思う。そこはまず、その表現にどれほど必要性と妥当性があるものなのかを考えていただきたい。それでも公に出ればどこかしらで衝突は起きるだろうけど、そうなったら自ら出て行って自分の考えを示せば良い(それで問題が解決するかどうかはまた別。あくまでも確固たる主張があるかという話)。最近のアニメやゲームなどでの表現の過激化を(ある側面ではネタとして大いに楽しんではいるのだが)あまり歓迎できないと感じるのは、そのあるべき主張がはっきりと表に出てこなかったり、また例えば先に例に出した某ロボットアニメがまさにそうだけど、製作側の主張があってもそれが「俺がやりたいからやったんだ」という身勝手な言い訳の言い替えにしか聞こえないというのがあるからで(「〜にしか聞こえない」ってのも自分の意に反するものすべてにつけて流そうとする良くない言い方ではあるが、とにかく自分としては承服しかねるということ)。
 まぁ、表現者と受容者がいる限りその摩擦は絶対になくなることはないんだろうけども。うぅむ。そろそろ自分もそういう方面を真剣に学び考える頃合なのか。そういや一応、表現・芸術系専修だしなぁ。


追記:どうも3D酔いの方をよっぽど問題視している人が多いように見受けられるのだが、それは車酔いと同じことなので。車に酔ったからって車メーカーを訴えても何も出やしないのとも同じこと。つーか、これからそういうタイプのゲームはどんどん増えていくと思うんで、今のうちに慣れておくかもうゲームやめるか二つに一つじゃないかしら。