『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』キャンペーン・クリア

 クリアしました。実は日本版を買う前にほぼ一通りをYouTubeにある海外版のプレイ動画で見てしまっていたのだけど、それを見た時にも思った「海外のレビューで、ああも扱き下ろされねばならんほど酷いゲームには見えんが」は、実際に自分で触ってみても、やっぱり思った。まぁ勿論いろいろと足らない部分はあるとは思うが。


 例えば一度転倒させられると敵が他の方へ注意を向けないとハメられるとか、特にハンター戦では一度に複数のハンターが出てきて、こいつらが上手いこと分散してくれればいいのだけど、そうならないとひたすら翻弄されることになるので、結構イライラする。
 このゲームで一番鬱陶しいのはGでもタイラントでもネメシスでも強化タイラントでもなく、間違いなくハンター。ちなみにリッカーも「お前、2のときこんなにいなかったろ!」てくらいウジャウジャ出ますが、ハンターよりはよほど優しいです。
 それと、味方のアイテム取得。持てるアイテムはこのゲームだとその種類ごとに上限がある形なんで、既に上限いっぱいだと持てないことがあるんですけども、そういうとき、AIにそのアイテムを取って欲しいのに、取ってくれなかったりする。一番分かりやすいのはハーブで、まぁ今回ハーブは持ち運び不可なその場回復のアイテムなんですけど、ダメージを受けてるAIがそこらで余ってるハーブを無視して先に行こうとするんですよね。あまってるから回復してくれていいのに。そういうところで少し指示が出せたらよかったかなと。



 でもやっぱり、基本的には、そこまで酷くは無いと思うのよね。操作はオーソドックスなTPS。回復は制限があるけど、ハーブはそこそこ落ちてるし、蘇生は無限に出来る。
 弾薬は、これもアイテムボックスがわりとそこかしこに用意されているし、敵に兵士が出てきたときは落とした武器を拾って使えるので、よほど酷いプレイをしてしまわなければ、弾が無くてまずいと言うことも無い。タイラントやネメシスの出てくるシーンでは必ず、無限に補給できるボックスがありますしね。
 あと、プレイヤーが次にどこへ行けばいいか迷わないように、常に行き先を表示しておいてくれる。そういう、プレイヤーへのフォローの部分で、結構気が利いてるゲームだと思う。


 でも何より、キャラクタがいい。今回の主人公は、ラクーンシティでの事件でアンブレラが関わった証拠を隠滅しようとする側の人間だけど、悪くない。スペクターとかベルトウェイとかルポとか。このタイトルだけで消費されて出番を終わらせちゃうには勿体無い。続編は無理でも、バイオハザード6のマルチモードで使えるキャラとして採用されてたりしてくれないものか。
 ちなみにフォーアイズさんは日本語だと声が可愛くて、最初聞いたとき「なんて場にそぐわない子!」とか思うわけですけども、本名ヤマタって何だ。ヤマダじゃねぇのか。


 まぁそんな感じでですね。A級とは言いませんし、B級と言い切るのも少しためらっちゃうかなとは思いますけど、遊べないようなものではないし、海外での惨憺たるレビューとか、ちょっと納得いかないなと思います。自分としては、ゴールデンウィーク中に遊ぶために買って、遊んで、満足してます。これが酷すぎて遊べないという人、遊べるゲームの幅が狭くて苦労するんじゃないかしら。