『火星年代記』を読んだ
- 作者: レイ・ブラッドベリ,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/03/14
- メディア: 文庫
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とは言え、アメリカの大統領が「2030年には火星に行く」と言った年にこれを読むというのは、タイミングとしてはそう悪くは無かろう。ただこうなると、SFの昔の人たちの中には、冷戦時代の宇宙開発競争に触れて「ロマンがなくなる」と嘆いている者もいたというのが、分かる気がする。現実として目の前に出て来られると、こう、なんだか、興ざめと言うか、これまで大事にしてた夢を一つ失ってしまった、みたいな。もし今この状況でこの『火星年代記』と同じような題材を持って小説が書かれると、どういう内容になるのだろうな。