あれ?

 今Amazon.co.jpのゲームカテゴリーでセールをしているのだが、

 →5130円
XIII~大統領を殺した男~ Best Collection

XIII~大統領を殺した男~ Best Collection

 →2352円

 面倒なので他のは調べておらんのだが、アマゾンでの通常版と廉価版の扱いってのは常にこんなんなのか? そりゃまぁ、廉価版のパッケージってのは往々にしてあまり良いもんではないわけだけど(ちなみに20世紀FOXのDVDの廉価版パッケージは紙を裏返すと通常版パッケージになっていて、購入者が好きに変えることが出来る。他のメーカーは言わずもがな、ゲーム業界も見習うべきだと思う)、この値段の差は……。

何年か前

 某家電量販店に行ったとき、とうに廉価版が出ているはずのソフトの通常版が明らかに通常版基準の値段で売られていて、不思議に思ったもんで店員を捕まえて聞いたところ、返ってきた答えは「廉価版が出てるのは知っているんですけど、一応まだこの通常版があるのでまずこれを売りませんと……」というものだった。ちなみにその店のすぐ近くには競合する家電量販店があって、そちらにはちゃんと廉価版が売っていた。
 メーカー側から一方的に同内容のソフトの定価を一気に半分以下に下げられるわけで、小売側にしてみりゃそれに付き合わされるのは正直堪ったもんじゃないのだろうけどねー。それは分からんでもない。心中察するに余りある。とは言えいまや廉価版発売なんてごくごく当たり前のことになっちゃったし、消費者側としちゃ安いに越したことはないし、客が抱く印象を考えると少なくともプラスになるもんではない。うぅむ。いや本当に恐ろしいのは、実際に売り場に立っている彼らだって(というか、彼らこそ)それは重々承知で、できることならしたくはないだろうという事なんだよな。でも、しなきゃいけない。せざるをえない事情が、多分ある。
 出版の方の世界では再販制度は今でも消費者から非難の対象になることはしばしばあって、とは言え支えている当人たちから見れば大切なシステムであるから省みる気配は微塵もないし、それどころか出版社なんかは新たな利権獲得のために蠢いていたりもするわけだけど、さて、ゲーム業界の方の作る人、売る人、買う人の関係はこの先どうなっていくのであろうか?