鉄人28号

http://www.tetsujin28.jp/
 どちらも見てませんけどオタク界隈ではキャシャーンデビルマンと有名アニメの実写映画化は最早鬼門状態になっているわけですがー。これはどうかな。キャシャーンと同じ松竹か。

 最近ふと思ったのは、キャシャーンにしろデビルマンにしろこれにしろ(あとゴジラ最新作も入れておこうか)やたらとオタクサイトで酷評をされているけれど、そもそもどれも彼らオタクに向けて作ってるわけじゃないんじゃないか、って。「主演の人がかっこよかった」とか「いろんな怪獣が大暴れしててすごかった」とか、そういうレベルで映画を見られる人に向けたものであって、オタクのような、一般の人らと違って自分はこの手の作品のことはよく知っているんだというような強い自負を持って作品を見てしまう人はそもそも対象外なんじゃないかね。もっと分かりやすい言い方をするならば、「いい年してまだそんなの見て、恥ずかしくないわけ?」ていう。そういうことなんじゃなかろうか。まだ性欲を知らない小さな子供にアダルトビデオを見せても、恐らく大人が見る場合と同じ反応は得られないのと一緒で。作品の出来が良いとか悪いとかいう以前に、おかしいのは実は「その作品を見に行こうとする態度」の方なんじゃなかろうか、と。

 なんてことを思ったのは、例えばPlayStation mk2に掲載されるゲームレビューとか見ていて、たまに「それって、まずあんたのソフトのチョイスが間違ってるんじゃないか?」と首をかしげたことが今まであったからで。なんだろなぁ、ツッコミどころを間違えているというか。確かに何を選んで遊ぼうがユーザーの自由ではあるんだけど、ところがそのゲームが期待に沿わなかった場合に、すべてがソフトのせいにされてユーザーの選別眼の是非に関して言及されることがない。それって、おかしくね? ホラー映画を見て「電気を消して寝られなくなっちまった。おかげで寝不足だ」と言われても、それは自身の性癖をちゃんと自覚せずにホラー映画を選んで見た本人にも非があるはず。「金払ったんだから文句言う権利はある」という言い方があるが、金を払うというのはつまりその対象にそれだけの価値があると判断したからなわけで、ならばやっぱりその判断を下した本人には非がある。そこらへん、どうなってんだろ。


 まぁ実際のところ、レビューにそんな内省的なことを書かれたところで見る方は「そんな余計なもん書かんでいい」になるんで、そこは切り捨てざるを得なくなるんだろうけども。でもそうなると、分かっていて書いてないのか、はじめから考えにはないのかが区別しづらいのがなー。うぅむ。知りようが無いってことは知る必要はないってことなのしら。難しや。



 ていうかこんなことで悩んでないでレポートやらんと。

追記

 本編はともかくとして、ああいった面白い予告編を作れる人材は今のゲーム業界にも欲しいところですな。ホントつまらなすぎる。