宝島社刊『このライトノベルがすごい!』

このライトノベルがすごい!2005

このライトノベルがすごい!2005

 偶々bk1で品切れだったこともあってe-honの宅配で注文していたのだが、意外と速く到着。今まで書店配送しか使ったことなかったが、宅配でも特に問題もなく。送料無料じゃないのは痛いかな。
 時間がないのでとりあえず今はぱらぱらめくるだけだが、やはり思うのは「ライトノベルってイラストで損してるよなぁ」ってこと。「興味がないわけではないのだが、表紙にでかでかと描かれたアニメイラストが気に入らないので手に取るに至らない」っていう人は少なくない……かどうかは知らんし知りたいとも思わんが、少なくとも自分は現状そう思ってるわけで(一応言っておくと、あくまでも絵の好き嫌いの話であって「アニメなんて恥ずかしい」という類の感情はここでは抜き)。もうちょいと目が小さくても罰は当たらんだろうとか、もうちょいと頭身が高くても罰は当たらんだろうとか、もうちょいと暗めの髪色でも罰は当たらんだろうとか、もうちょいとハードジェルを節約しても罰は当たらんだろうとか。つーか、あれだよ。肉感がなさすぎる。いや、太ってるとか痩せてるとかそういうことじゃなくて。触ってもプラスチックのような硬い手応えしかなさそう、というか。お前ら全身整形しすぎ、というか。そのおすまし顔の能面をとっとと剥ぎ取りやがれ、というか。どうにも硬質的(なんなら「フィギュア的」という言い方のほうが面白いかな?)な感じがする。

 バリバリのギャルゲーオタクだった頃、「どの作品も同じような絵のキャラクタばっかじゃん」という揶揄をされては「目おかしぃんじゃね?」とよく腹を立てていたわけだが、いざ自分が離れた位置に立ったときにそちらへ目を向けると、その揶揄とまったくもって同じことを思ってしまっていることに最近気がついた。あまり興味がないからよく知ろうとしない、ってだけのことなんだろうけどもね。うーん。こうやってオトナモドキ(いやな奴、と置き換えても可)になっていくのだろうか。

追記:じゃあなんで『転生學園幻蒼録』や『九龍妖魔学園紀』は買ってるんだろうとしばし悩んで、あれはつまり昔やった『東京魔人學園剣風帖繪巻』からの流れに乗っているからで、その流れのうちで何らかの妥協が無意識的に働いているんだろうな、と結論付けることにした。それとも、それこそが自分の本質であって、今のライトノベルを嫌う方がポーズなのか。マンガだって、それほどではないものの読むには読むしなぁ。うぅむ。小説とゲームの違い、というのもあるのかな。駄目だ全然結論づいてねぇ。

追記2:硬質的云々と書いていて思ったのだが、つまりは一枚絵(止め絵)という表現形態そのものに対する否定的な感情なんじゃないかとか思った。で、結局それって、文章を読まずに表紙の絵だけを見て何かを語ろうとする態度の是非という問題なのかも。